店舗の動線設計はレイアウトの基本!重要性やコツを解説

ショップ |

店舗運営においては、動線を意識した店舗レイアウトを行うことが重要です。ターゲットに合わせた動線を設計することで、売上の向上が期待できます。

本記事では、店舗における動線の重要性や動線設計のポイント、効果的なレイアウトなどについて解説します。店舗の売上に伸び悩んでいる企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

店舗レイアウトの重要性

レイアウトとは、商品の配置や店舗のデザインを指します。店舗におけるレイアウトは商品の売上に大きく影響するため、店舗運営を行う上で欠かせない要素です。顧客にとって利便性がよく、かつ商品が魅力的に見えるレイアウトを考えれば、より多くの商品を購入してもらえるため売上アップにつながります。

店舗レイアウトと動線には密接な関係がある

店舗レイアウトを考える際に重要なことは、動線を意識することです。移動のしやすさや商品の見つけやすさなど、顧客が買い物をしやすいように動線を設計することで、売上や回転率の向上が期待できます。また、動線を考える際は業務効率を上げることにも配慮し、スタッフの動線を考えることも重要です。

動線を意識した店舗レイアウトにするメリット

店舗レイアウトにおいて動線を意識することは、どのようなメリットや効果が期待できるでしょうか。代表的なメリットは以下の3つです。

顧客満足度を高められる

顧客がスムーズな買い物を実現できる動線は、顧客満足度の向上につながります。動線のよいレイアウトは探しているものを素早く見つけられるため、利便性が高いと感じるからです。買い物そのものへのストレスが少ないことで、店舗に好印象を持ってもらうきっかけにもなるでしょう。

販売効率を向上させられる

動線が考えられたレイアウトとは、商品の陳列場所や商品の量が最適化されているということです。商品が適切な場所に陳列されていれば、顧客の利便性が高まるとともに、回遊性をよくし、より多くの商品を購入してもらえる可能性につながります。短時間で多くの商品を購入してもらえる動線を実現できれば、効率的な売上アップも望めるでしょう。

店舗の差別化ができる

店舗のターゲットに最適化された動線を設計することは、店舗をより魅力的に見せる効果も期待できます。競合他社とは一味違うレイアウトで独自性や個性をアピールできれば、より印象に残りやすい店舗となるでしょう。他社との差別化を図りたいなら、レイアウトや動線によってユニークさを出してみることもひとつの方法です。

店舗の動線設計におけるポイント

店舗の動線を設計する際に、重視すべき5つのポイントを解説します。

入店の敷居を下げる

まずは気軽に店舗に入ってもらえるよう、入店しやすい雰囲気をつくることが大切です。外から見てどのようなお店なのかがわかるよう、開放的なつくりにするとよいでしょう。また、入店のしやすさを考慮するのであれば、入口付近にレジを設置しないことも大切です。入口付近にスタッフがいると、圧迫感を与える可能性があります。

商品が売れる場所を把握する

店舗には、商品が売れやすい場所が存在します。具体的には、店舗の奥やレジ付近、入口付近などです。店舗の奥は方向転換をする際に足を止めることが多いため、売りたい商品を陳列すると効果的です。また、レジ付近にはお菓子や電池など、低価格で手に取りやすい商品を置くと、購入点数を増やすことにつながります。

顧客の行動を分析する

顧客の行動分析を行うことも、効果的な動線づくりに役立ちます。例えば、どの棚が一番注目されやすいか、どの年齢層がどの商品を手に取りやすいかなどを把握しておくと、レイアウトの参考になるでしょう。また、来店から退店までの一連の行動を顧客ごとに調査することは、効率的な販売のための大きなヒントとなります。

顧客が長く滞在するよう意識する

顧客1人あたりの購入点数を増やすには、滞在時間を延ばすことも重要です。店舗のレイアウトを考える際は、できるだけ動線が長くなるよう設計しましょう。例えば、店舗中央に低い陳列棚を設置し、店内が見渡せるようにするなどです。また、特売品やトレンド商品などを要所要所に設置し、顧客をなるべく店舗の奥まで誘導するのもよいでしょう。

AIDMAの法則を理解する

AIDMAとは、Attention、Interest、Desire、Memory、Actionの頭文字を取ったもので、商品を知ってから購入に至るまでの消費者の心理を表しています。注目する、興味を持つ、欲しいと思う、記憶する、購入する、という消費者の心理をレイアウトに活かすことで、購入促進につなげることができます。

店舗レイアウトにおけるポイント

店舗のレイアウトを行う際のポイントは以下のとおりです。顧客はもちろん、従業員への配慮も考慮するとよいでしょう。

コンセプトを反映させる

店舗運営においては、自社のコンセプトをレイアウトに反映させることが大切です。店舗レイアウトとコンセプトがずれている場合、ターゲットにデザインが好まれず、敬遠されてしまう可能性があるためです。店舗デザインはオーナーの好みで決めるのではなく、あくまでターゲットの好みに合わせることを意識しましょう。

顧客の購買意欲を刺激する

顧客に「この商品を買いたい」と思わせるためには、効果的な陳列方法を取り入れる必要があります。まずは、商品を売るターゲットを具体的に設定し、ターゲットの立場に合わせた陳列を考えましょう。顧客の購買意欲を刺激する方法には、ターゲットの身長に合わせて商品を手に取りやすい位置に置くことや、商品を大量に積み上げて目立たせることなどがあります。

作業効率を高める

顧客目線だけでなく、従業員の無駄な動きをなくすためのレイアウトを考えることも重要です。例えば、大量の商品を陳列する手法は、商品を目立たせる効果だけでなく、頻繁に品出しをする手間が省けるというメリットもあります。作業効率を高めるには、従業員の行動パターン分析を事前に行ったうえで、レイアウトを考えることも有効です。

安全面に注意する

店舗レイアウトを考える際は、顧客はもちろん、従業員の安全面を第一に考えなければなりません。特に、陳列する量が多い場合や、高く積み上げる場合は注意が必要です。商品の量が多すぎないか、地震などで高い場所から落下するリスクはないかなど、細心の注意を払いましょう。万が一のトラブルに備え、避難経路を確認・確保しておくことも重要です。

【業種別】店舗の動線を意識したレイアウト例

最後に、動線に配慮した店舗レイアウトの例を、3つの業種に分けて紹介します。

雑貨屋などの物販店・小売店

物販店や小売店の場合、細かい商品を大量に取り扱うケースが多いため、ジャンルごとに棚を分けて陳列することがポイントです。顧客が欲しい商品を探しやすくしたり、売りたい商品にはPOPでアピールしたりするなどの工夫も取り入れましょう。

おすすめ商品はターゲットとする顧客の目線に合った、「ゴールデンライン」と呼ばれる位置に商品を置くと、売上アップにつながります。また、季節品を店舗の入口や店頭に設置し、顧客を店内に誘導する方法も効果的です。

アパレルショップ

アパレルショップでは、顧客が目当てとする商品以外のアイテムも手に取ってもらう工夫が大切です。店舗全体をまわりやすい動線を意識することで、より多くのアイテムに注目してもらう機会を増やせるでしょう。

例えば、店の奥の目立つ場所に注目アイテムを陳列する方法などがあります。また、ショーウィンドウに売れ筋商品やトレンドアイテムを展示することで、店舗に興味を持ってもらう方法も有効です。

カフェ・レストランなどの飲食店

飲食店の場合、お店の入口にメニューやサンプルを用意し、顧客が入店しやすい環境を整えましょう。また、座席の間隔に余裕を持たせ、顧客やスタッフ同士がぶつからないよう配慮することも大切です。

ただし、牛丼店やラーメン店のような回転率を重視するお店では、座席の間隔を狭くし、席を多くするなどの工夫が必要です。店舗のコンセプトや、提供する食事の内容によって適切なレイアウトは異なるため、柔軟に対応しましょう。

まとめ

店舗の売上アップのためには、動線やレイアウトを工夫することが大切です。動線を意識したレイアウトにすることで、顧客満足度を高めるとともに、自社の売上アップにつなげることができるでしょう。

丹青社では、店舗の調査から企画・設計・施工・運営管理まで、幅広いサポートに対応しており、店舗動線のアドバイスも行っています。店舗の売上を伸ばすために動線やレイアウトの見直しを検討中であれば、ぜひお問い合わせください。

この記事を書いた人

株式会社丹青社

「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

この記事を書いた人

株式会社丹青社