ホテルロビーの内装デザインのポイントや事例を紹介

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ホテルロビーの使用目的は、宿泊者の待ち合わせや休憩などさまざまです。そのため、ホテルロビーの内装にこだわれば、宿泊者の快適性を向上させられます。この記事では、ホテルロビーの内装にこだわるメリット、内装事例、デザインのポイントなどを解説します。魅力的なホテルロビーの内装デザインを実現するために、ぜひ参考にしてください。

ホテルロビーが持つ主な役割

ホテルロビーにはさまざまな役割があります。ここでは、主な役割を解説します。

集合場所・待ち合わせ

ホテルロビーは、別の部屋に宿泊している家族や友人同士の集合場所としてよく利用されています。ホテルから出かける際、ロビーに集合して全員がそろってから出発する光景がよく見られます。また、ホテルロビーは、宿泊者以外の待ち合わせの場所として活用される場合も多いです。

面会

ホテルの客室は宿泊者しか利用できません。しかし、宿泊者に会う目的で知り合いがホテルを訪れるケースもあります。よって、面会の場としてホテルロビーがよく利用されています。ホテルロビーは雰囲気がよいところが多く、応接間の役割を果たすことも可能です。

ティータイム・休憩

ホテルによっては、ロビーにカフェが併設されています。そのようなロビーでは、友人や知人とのティータイムを楽しめます。その他、受付待ちなどの宿泊者が休憩するなどの用途としても活用されています。なお、ロビーは宿泊していなくても利用できるため、宿泊者以外がティータイムや休憩を目的として訪れる場合もあります。

ビジネス

ホテルロビーは高級感があり、ビジネスシーンでも活用しやすいです。たとえば、顧客と待ち合わせをし、そのまま商談を行うケースもあります。また、静かで落ち着いた空間であるため、1人で作業に集中したい場合にも向いています。パソコンを持ち込んで仕事をしている人も少なくありません。

ホテルロビーの内装にこだわるメリット

ホテルのロビーの内装にこだわれば、さまざまなメリットを期待できます。具体的にどのようなメリットがあるか解説します。

ブランディングにつながる

ホテルロビーの内装にこだわると、ブランディングにつながる可能性があります。自社のホテルらしい内装に仕上げれば、ロビーを通してホテルのイメージを伝えられます。利用する人にとってロビーの空間が魅力的なら、ホテル全体に対する印象がアップする可能性が高いです。

また、インスタ映えするようなオリジナルの空間を実現できれば、SNSでの拡散も期待できます。話題になり、集客につながるパターンも多いです。

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快適性・利便性が向上する

内装にこだわってホテルロビーを構築すれば、快適性や利便性の向上も期待できます。たとえば、ゆったり座れるソファがあると、ロビーでの待ち合わせで相手を待っている間も気持ちよく過ごせます。ホテルロビーは宿泊者に限らず多くの人が利用する可能性があるため、幅広い目的に配慮して設計することが大切です。

ホテルロビーの内装事例

ホテルロビーの内装は、具体的にはどのようになっているのでしょうか。ここでは、ホテルロビーの内装の事例を紹介します。

浅草ビューホテル

浅草ビューホテルは、ロビーの内装デザインを通じて浅草の魅力を表現しています。誰でも利用できるパブリックロビーは浅草の新たな名所を目指し、和をグローバルに表現しました。宿泊者専用のロビーには神輿庫を設置し、本物の浅草の文化を体験できるようにしています。また、2つのロビーをつなぐ通路やホテル内のレストランも、ロビーとのつながりを重視した空間づくりをしています。

また、ハイクラスなロビーを設けた結果、宿泊・料飲の売上アップを実現できています。

浅草ビューホテル | 実績紹介 | 株式会社丹青社

浅草ビューホテル アネックス 六区

浅草ビューホテル アネックス 六区は、芸能文化の歴史がある立地を踏まえてロビーを設けています。2階にロビーを配置し、江戸時代の歌舞伎座をイメージした木組みを通して外の風景を見渡せるカウンターを作りました。また、松竹大船撮影所で使用されていた映画撮影用のミッチェル撮影機も展示しています。

他のホテルにはないオリジナリティのある空間を演出し、特別な体験を提供していることが特徴です。

浅草ビューホテル アネックス 六区 | 実績紹介 | 株式会社丹青社

ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸

ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸のロビーには、日本初進出となるヒルトンブランドのコンセプトと日本らしさを調和させた内装デザインが採用されています。伝統工芸や職人の手仕事などを取り入れ、京都の雰囲気を感じられる空間を構築しました。明るい木目と左官壁の柔らかい質感により、温かみのあるくつろぎの空間を演出しています。

また、ロビーの象徴であるバーラウンジは、受付やダイニングとシームレスにつながっています。

ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸 | 実績紹介 | 株式会社丹青社

軽井沢プリンスホテル ウエスト

軽井沢プリンスホテル ウエストは、「Phantasmagoria(自然の移ろい)」をテーマとし、木の温もりを感じられる落ち着いた内装デザインをロビーに取り入れています。壁面には、土や風などを感じられるアートワークを配置しました。

ワーケーションをはじめとする新しいニーズへ対応するため、誰もが過ごしやすい空間を目指しています。ホテル全体で自然を感じられるようにしており、ロビーからもその雰囲気が伝わっています。

軽井沢プリンスホテル ウエスト | 実績紹介 | 株式会社丹青社

第一滝本館

第一滝本館は、北海道らしさを感じられるロビーの内装デザインを採用しています。地獄谷をイメージさせるアートウォール、柱、カーペットを配置し、登別温泉のイメージを表現しました。既存の天井グリッドを活かし、歴史の面影も残しています。

また、海外の団体ツアー客専用のラウンジも新しく設置し、インバウンドへの対応を充実させました。ロビーだけでなく、旅館全体を通してターゲットのニーズを満たすアイデアが散りばめられています。

第一滝本館 | 実績紹介 | 株式会社丹青社

ホテルロビーの内装デザインを検討する際のポイント

ホテルのロビーの内装をデザインする際は、何を意識すればよいのでしょうか。具体的なポイントを解説します。

ホテルのコンセプト・ターゲットにマッチさせる

ホテルロビーの内装デザインは、ホテルのコンセプトやターゲットを考慮して検討しましょう。コンセプトを反映してターゲットのニーズに合う内装デザインを実現できれば、より多くの人に利用されやすくなります。

たとえば、ターゲットの年齢層が高めであり、高級感を演出したいと考えているなら、ラグジュアリーな内装デザインが向いています。

競合との差別化を意識する

ホテルロビーの内装デザインはブランディングにもつながるため、競合との差別化を心がけましょう。他のホテルに似た内装デザインではなく、自社のホテルならではのオリジナリティを出す必要があります。たとえば、地域性を内装デザインに取り入れると、訪れた人にインパクトを与えられます。地元の人からも愛されるホテルになるでしょう。

快適な空間づくりを行う

すでに触れたとおり、ホテルロビーにはさまざまな役割があるため、どのような状況でも快適に過ごせる空間を意識する必要があります。たとえば、リラックスできるソファを選ぶと、ロビーで過ごす時間がより快適になります。

専門業者に相談をする

ホテルロビーの内装デザインを具体的に検討する際は、専門業者へ相談しましょう。内装デザインについてさまざまな知見があるプロに相談すると、自社のイメージや目的を考慮した最適なアドバイスを受けられます。ホテルのコンセプトやターゲットにマッチするデザインの提案を受けられる可能性が高いです。

専門業者を選ぶときは、過去の実績も確認しましょう。自社のイメージに近い実績があれば、理想通りの内装デザインを実現しやすいです。

ホテルロビーの内装デザインを依頼するなら丹青社

ホテルロビーの内装デザインは、丹青社への相談がおすすめです。丹青社は、ホテルをはじめとする幅広い空間づくりをサポートしています。単に高級感を演出するだけでなく、快適性や利便性に配慮した内装デザインを実現できます。ホテルロビーの内装デザインを手がけた実績も多く、コンセプトやターゲットに応じた提案が可能です。自社のイメージに合うロビーを作るために、ぜひ相談してください。

まとめ

ホテルロビーには複数の役割があり、さまざまな用途で利用されています。宿泊者以外が利用する場合もあり、内装デザインはブランディングにもつながっています。ホテルロビーの内装デザインにこだわれば、ホテルのイメージや認知度の向上も期待できるでしょう。

丹青社は、さまざまな施設の空間づくりをサポートしている企業です。多様な施設の調査、企画、設計、施工、運営管理に対応でき、幅広い分野で事業展開しています。多様な空間づくりを実現できる総合力を誇っており、企業のニーズやコンセプトに応じた提案が可能です。ホテルロビーの内装デザインも多く手がけているため、ぜひ相談してください。

この記事を書いた人

株式会社丹青社

「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

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