SHARE
SHARE
結婚式場の内装デザインで押さえるポイントは?注意点や事例も解説
ホスピタリティ |
結婚式場の内装は、結婚式場づくりに際しては雰囲気を左右する重要な役割を果たします。結婚式場の内装の美しさやこだわりは、利用者の満足度を高めるのはもちろん、集客や売上にも影響するため、特に力を入れるポイントです。
この記事では、結婚式場の内装を考えるにあたって、結婚式場の種類などの基本から、意識するべきポイントや注意点を解説します。参考になる結婚式場の内装事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
結婚式場の種類
結婚式をあげる会場のタイプは大きく分けると、ゲストハウス、専門式場、ホテル、レストランの4つがあります。ここでは結婚式場の4タイプの特徴をそれぞれ解説します。結婚式場の種類によって、こだわるべき内装のデザインやポイントも異なるため、まずは特徴を理解することが重要です。
1. ゲストハウス
昨今、注目度の高いゲストハウス型の結婚式場は、新郎新婦が一軒家などを丸ごと貸し切って挙式や披露宴が挙げられます。非日常感を満喫できる欧米風の豪華な邸宅スタイルも人気です。
親族や友人中心のアットホームな「ゲストハウスウェディング」が実現でき、新郎新婦の希望に合わせて、ある程度のカスタマイズが可能など、装飾や演出の自由度が高い点も支持を集めている理由です。
2. 専門式場
専門式場は、婚礼をあげる目的で作られた結婚式専門の施設のことです。チャペルや神殿などの挙式会場と披露宴会場が、同じ敷地内に揃っているのが特徴です。コンセプトの異なった式場がさまざまに用意されているところもあります。
ウェディングに特化した施設なので、必要な設備が整えられていること、プロに全体のコーディネートを任せられることなどが人気の理由です。
3. ホテル
結婚式場と披露宴会場を併設するホテルも多く、挙式と披露宴の定番会場です。宿泊施設があり、レストランの味や質に定評があるホテルウェディングは、親世代からも根強い人気があります。
ホテル内の結婚式場の内装を考える際は、ホテルのテイストやコンセプトとある程度合わせるよう意識する必要があるでしょう。
4. レストラン
レストランウエディングは、美味しい料理でのおもてなしが魅力です。普段はレストランとして営業しているところを貸し切って行うことが多く、少人数でも利用できる気軽さから選ばれるケースもあります。
レストランウエディングプランを用意しているレストランも増えています。
結婚式場の内装デザインの要素・ポイント
結婚式場ならではの、内装デザインを考える上で必要な要素やポイントを解説します。
非日常感の演出
特別な1日である結婚式は、非日常感を味わえる豪華さの演出も必要です。式や披露宴が華やかになるよう、明るく開放的なデザインが好まれるでしょう。しかし、派手すぎる内装は上品さを欠くことになりかねません。そのため、清潔感や統一感も意識したデザインが良いでしょう。例えば、自然光が入る大きな窓は、派手なライトアップがなくても場内に自然な明るさを確保できます。
ただし、選ばれる結婚式場にするためには競合との差別化も必要です。式場や会場のコンセプトをふまえ、個性や独自性を出せる内装を考えましょう。
柔軟性・快適性
コンセプトや式場の形態に合わせつつ、新郎新婦ごとの要望に応えられる柔軟性も求められます。
テーブルセットや装飾で雰囲気を変更できるよう対応を考えると良いでしょう。
必要な設備や機器を厳選し、利便性も高めて使いやすくすることも重要です。什器・備品にもこだわりつつ、誰にでも快適であるよう、ユニバーサルデザインを意識し、待合室やロビーなども工夫して滞在時間を快適にする配慮も必要です。
新郎新婦が映えるデザイン
結婚式の主役である新郎新婦を、充分に引き立てる構造やデザインも求められます。タキシードやウェディングドレス、着物姿の新郎新婦が映える色使いや光の使い方も意識しましょう。写真映えする背景や調度品も重要です。また、新郎新婦が目立つよう、階段やバルコニーなど高さのあるしつらえも良いでしょう。
近年では、新郎新婦の衣装や料理、会場の花が目立つよう、白を基調としたシンプルな内装も人気があります。
結婚式場の内装に関する注意点
昨今の結婚式スタイルの変化やトレンドも考慮しつつ、内装に関してデザイン要素以外に配慮すべき注意点を3つにまとめました。
挙式スタイルを自由に選択可能に
新郎新婦の希望に合わせて、キリスト教式や神前式、仏前式、人前式などの挙式スタイルを決定するのが一般的です。定番は、教会(チャペル)か神殿がメインになります。
ただし昨今の結婚式は、多様性や個性の尊重がキーワードです。宗教に拘らない、挙式はしないなど、オリジナルウェディングや独自のスタイルが好まれるケースも増えています。できるだけ自由に対応可能な内装を意識すると良いでしょう。
収容人数を計算
結婚式場の設計を考えるにあたっては、収容人数を計算しておくことが重要です。ただし、結婚式場の床面積と配置する什器の大きさなどによって変動することに留意しておきましょう。
「ジミ婚」「家族ウェディング」などさまざまな呼び方がありますが、家族や親族、ごく親しい友人のみをゲストとして迎える少人数ウェディングの需要も増えています。規模に応じて会場対応を可能にすることも意識しておくと良いでしょう。
周辺環境に配慮
結婚式は大勢の人が参加し、場面に応じて何曲も音楽も流すため、周辺環境への配慮も必要です。内装で防音性を高める、周囲から丸見えにならないよう参列者のプライバシー保護を意識するなどの工夫をしましょう。
さらに「ナイトウェディング」「ペット同伴ウェディング」などのオリジナルウェディングの需要もあるため、夜間や匂いなどのへの環境対応が可能なようにしておくことが求められます。
結婚式場の内装の施工事例2選
ここからは、結婚式場の内装デザインのポイントがわかる、施工事例を2つ紹介します。内装デザインを考える上で参考となるように、各事例のデザインポイントを解説します。
絶景オーシャンビューのゲストハウス「ハーバーテラスSASEBO迎賓館」
「ハーバーテラスSASEBO迎賓館」は長崎県・佐世保の再開発事業の一貫で、海を望む、地域初のウェディング用ゲストハウスとして計画された結婚式場です。
ホテルライクの格式高い雰囲気を演出した都会性のあるゲストハウスですが、佐世保湾に面した開放的なバンケットが魅力です。華やかで高級感のあるシャンパンゴールドを基調カラーとし、演出によって新郎新婦が引き立てられる内装に仕上げています。
商業施設に隣接した賑やかな立地で、ブライダルスポットに必須の非日常感を出すことが課題でしたが、建物に入った瞬間の高揚感とウェディングにふさわしい凛とした世界観の醸成に成功し、新郎新婦やゲストが共に特別な時間を過ごせる空間の構築を実現しています。
ナチュラルでエレガントなホテルバンケット「フォレストリゾート 山の手ホテル」
レストランを併設したホテル内のメインバンケット改装プロジェクトの事例を紹介します。
秋田県の「フォレストリゾート 山の手ホテル」では、周囲を囲む豊かな自然環境を活かし、バンケットにも森の様相など気品ある自然のエレメントを巧みに取り入れています。リニューアル後の内装によって落ち着きと同時に格調高い華やかさを演出することに成功しています。
これまで築き上げてきた山の手ホテルの伝統と格式を継承しながら、特別なブライダルパーティー空間として活用しやすいバンケットに仕上げられた事例です。
まとめ
結婚式場の内装は、特別な日のための非日常感や清潔感を演出しながらも、オリジナリティを打ち出さなければいけません。多方面への配慮や要求を満たすデザインは難易度が高いため、経験豊富な施工業者によく相談して進められると良いでしょう。
株式会社丹青社は、ブライダル案件やホテル改装などで、デザイン・設計、制作・施工の実績が豊富です。結婚式場の内装について不安があったり、新規の施工を考えていたりする場合は、ぜひお気軽にご相談ください。理想の結婚式場づくりを実現させるため、最新のソリューションや具体的な取組事例を、ご紹介させていただきます。
この記事を書いた人
株式会社丹青社
「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。
この記事を書いた人
株式会社丹青社