オフィスにアートを導入するメリットは?取り入れる方法や施策例

ワークプレイス |

オフィスにアートを取り入れることでさまざまなメリットが得られるため、オフィスにアートを導入することを検討している担当者も多いのではないでしょうか。この記事では、オフィスにアートを導入するメリットを解説します。あわせて、導入方法や施策例なども解説するため、参考にしてください。

オフィスのアートとは?

オフィスに飾るアートは、「オフィスアート」とも呼ばれています。オフィスアートを取り入れる方法としては、エントランスや会議室、フリースペースなどに絵画などを飾るものが挙げられます。また、絵画などを飾るだけでなく、壁面に直接模様やイラストを描く方法も注目を集めているようです。

オフィスへのアート導入が求められる理由

オフィスにアートを飾る施策が注目を集めていますが、なぜなのでしょうか。アートを導入する理由としては、「オフィスへ出社」することの価値を高めることが挙げられます。

リモートワークが広く普及し始め、会社の在り方も変化しています。そのなかで、オフィスへ出社することに対する価値をより高めることが求められており、オフィス空間の改善が必要です。オフィス内にアート作品を飾ることで、より良いオフィス空間へ改善できるとして、オフィスアートが注目されています。

オフィスにアートを導入するメリット・効果

オフィスにアートを導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、5つのメリットを解説します。

従業員の創造性・生産性向上につながる

オフィス内にアートを導入することで、従業員の創造性を刺激することができます。アートは見る人の想像力を刺激するとされており、日常に活力を与えることもできます。

また、アートによる癒し効果も期待できるでしょう。リラックスできる空間の構築につながるため、従業員は気持ちをリフレッシュしながら仕事に励めます。想像力や創造性を刺激し、リラックスできることで、集中して仕事に臨むことができ、結果として新しいアイデアの創出や企業の業績向上などにつながります。

参考:アートと経済社会について考える研究会 | 経済産業省
参考:オフィス×アートがもたらす効果を検証する実証実験の結果報告 | B-OWND

メンタルヘルス対策につながる

アートによるメンタルヘルス対策も期待できます。従業員は日々働くなかでさまざまなストレスを感じています。ストレスが溜まりすぎてしまうと、心身に不調をきたしてしまう可能性もあるでしょう。

アートの種類によってはリラックス効果やリフレッシュ効果が期待できます。目に触れることでリラックスできたり落ち着けたりするようなアートを導入することにより、癒し効果が期待できるため、メンタルヘルス対策としてもよいでしょう。

参考:アートと経済社会について考える研究会 | 経済産業省
参考:オフィス×アートがもたらす効果を検証する実証実験の結果報告 | B-OWND

採用活動でのアピール材料になる

オフィスにアートを飾ることで、採用活動にも良い影響を与える可能性があります。オフィスアートは、見学に来た求職者の目にも触れるため、採用活動でのアピール材料になります。オフィス内にアートを取り入れることで、より良いオフィス空間となり印象に残りやすくなるでしょう。

アートを通して他社とは違うオフィス空間を実現することで競合との差別化になり、企業としてのブランディングにもつながります。

来訪者との会話のきっかけになる

オフィスには自社の従業員だけでなく、さまざまな関係者が訪れます。オフィスにアートを飾ることで、従業員以外の来訪者に対しても良い印象を与えることが可能です。

来訪者との会話のきっかけになりやすい点もメリットです。アートをきっかけに会話が生まれることでコミュニケーションが円滑になり、信頼関係を構築しやすくなります。また、話が弾むことで新しいビジネスチャンスが生まれる可能性もあるでしょう。

節税対策につながる

オフィス内にアートを導入することで、節税対策につながる可能性があります。オフィス内に飾る目的でアートを購入した際には、10万円未満なら「消耗品」、10万円以上100万円未満なら「減価償却資産」として会計処理が可能です。経費として計上できるため、購入する金額によっては節税対策になるでしょう。

参考:美術品等についての減価償却資産の判定に関するFAQ | 国税庁

オフィスにアートを導入する際の注意点

オフィスにアートを導入する際には、注意したいポイントもあります。ここでは、2つの注意点を解説します。

原状回復工事が必要になるケースがある

オフィスが賃貸の場合には、原状回復工事が必要になるケースもあるため注意が必要です。原状回復工事とは、退去時に元の状態に戻すための工事のことです。たとえば、入居中に汚れた部分や傷ついた部分などを修復します。

オフィスにアートを飾るために壁に穴をあけた、壁面や柱などに直接アートを描いたなどのケースでは、原状回復工事が必要になるのが一般的です。トラブルを避けるために、事前に確認しておくとよいでしょう。

設置後さまざまな対策が必要になる

アートを設置する際は、劣化対策についてもしっかりと検討しておく必要があります。絵画などのアートは、設置環境や保管状況によって劣化しやすくなります。劣化を防ぐためにも、温度や湿度、紫外線などの対策を行いましょう。

また、地震による破損を防いだり従業員の安全を守ったりするためにも耐震対策は重要です。その他、アートの盗難や紛失を防ぐために、セキュリティ対策も施しておくとよいでしょう。セキュリティ対策の例として、システムやツールなどの導入が挙げられます。

オフィスに飾れるアートの具体例

オフィスにアートを飾りたいが何を飾ればよいかわからないという人もいるでしょう。ここでは、アートの具体例を紹介します。

ウォールアート

ウォールアートとは、壁面に直接アートを描く方法です。ウォールアートの規模はさまざまで、壁やフロアの一部分に描く規模の小さなものから、壁一面を使った大規模なものまであります。ウォールアートは大きな面積を使えるため、高いブランディング効果を得たい場合にも効果的です。また、オリジナリティを演出したい場合にも活用できます。

緑を活用したアート

観葉植物などの緑を活用したアートも、オフィスアートとしてはおすすめです。観葉植物などの緑には癒し効果があるといわれています。緑を使ったアート性の高い作品なら、リラックス効果だけではなく創造性の刺激にもつながるでしょう。また、オフィスの一角に設置できるため、スペースが取れなくても設置しやすいというメリットがあります。

社史・理念を表現したアート

自社のこれまでの歩みや会社としての考え方、ビジョンなどを表現したアートを飾る方法もあります。自社の歴史や企業理念などをアートとして落とし込むことで、企業理解や理念浸透に活用可能です。企業のマスコットやキャラクター、ロゴなどを取り入れたアートなら、ブランディングにもつながり、来訪者の印象に残りやすくなります。

著名画家のアート

著名画家のアートを購入して設置する方法もあります。著名画家のアートに触れることで、感性が養われるため、創造性を高めたり新しいアイデアの創出につながったりすることも期待できます。また、オフィス空間を華やかに彩ることもできるため、心地良い空間も演出できるでしょう。

オフィスにアートを導入する方法

オフィスにアートを導入する方法は、大きく分けて3つです。ここでは、アートを導入する各方法について詳しく解説します。

ウォールアートを作成する

まずは、壁に直接アートを描いてもらいウォールアートを作成する方法です。表現したい事柄や企業理念などに合わせて、アートを描いてもらいます。壁の一部やフロアの一部を使って比較的小規模に描く方法から、壁一面を使って描く大規模なものなど、ウォールアートの大きさはさまざまです。

壁に直接アートを描くことになるため、事前に管理会社に確認して許可を取る必要があります。また、一度ウォールアートを描くと簡単には修正できないため、デザインなどは慎重に検討しましょう。

アートを購入する

自社で直接アートを購入する方法もあります。エントランスに絵画や彫像を飾る、オフィスの一角に観葉植物を使ったオブジェを設置するなど、飾る場所に合わせた作品を選べるためスペースが限られている場合にもよいでしょう。

また、アートのサイズは小さなものから大きなものまでさまざまです。小さなアートであれば比較的気軽に購入できるため、導入しやすいでしょう。購入費用によっては経費計上できるため、節税対策としても有効です。

レンタルサービスを利用する

レンタルサービスを利用して、アートを入手・設置する方法もあります。レンタルサービスを利用する大きなメリットは、初期費用を抑えられることです。購入するよりも初期費用が抑えられるため、コストを抑えたい場合にもよいでしょう。

また、定期的に交換や入れ替えができるため、オフィス空間の雰囲気を気軽に変えられるというメリットもあります。季節や月によってアートを入れ替えたいという場合には、レンタルサービスの利用を検討してみましょう。

オフィスの空間づくりなら丹青社

アート導入を含めたオフィスの空間づくりを検討している場合には、空間づくりのサポートを実施している専門の企業に相談するのもおすすめです。

丹青社は、ビジネス空間の企画から制作、施工、メンテナンスまでワンストップでサポートしている会社です。北海道から九州・沖縄まで全国をカバーする拠点でサービスを提供しており、国家資格を持つ技術者も数多く在籍しています。豊富なノウハウと高度な技術力によって、顧客のニーズに沿った空間づくりを行っています。

まとめ

オフィスへのアート導入が注目を集めています。オフィスアートを導入することで、従業員の創造性や生産性向上、メンタルヘルス対策や節税対策につながるなどのメリットが得られます。オフィスアートの種類はウォールアートや緑を活用したアート、著名画家のものなどがあるため、自社に合ったオフィスアートを検討しましょう。 丹青社は、多様な施設の調査から企画、設計、施工、運営管理まで幅広い分野で事業展開を行っています。総合力が高く、チェーンストア事業ではパイオニアとして競争優位を気付いています。オフィスアート導入を含めたオフィス空間の構築をお考えなら、お気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人

株式会社丹青社

「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

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