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オフィスにBGMを導入するには?期待できる効果やメリット・注意点を解説
ワークプレイス |
オフィスのBGMは、従業員のコミュニケーションや創造性などを高める効果が期待できる要素の1つです。近年では、BGMを導入する企業も増加しており、快適な労働環境構築の一環として注目されています。この記事では、オフィスにBGMを導入する方法やメリット、注意点などを解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
オフィスBGMとは
オフィスBGMとは、その名のとおりオフィスで流す音楽を指します。業務を邪魔することなく自然に流れてくる音楽として、オフィス環境をサポートできます。職場にBGMを取り入れる際には、業務内容や職場の雰囲気に合わせた音楽選びが重要です。
たとえば、休憩室に流す場合にはリラックス効果のあるゆったりとした音楽を、ルーティン作業時にはアップテンポな音楽をというようにシーンに合った音楽を選びます。また、従業員が集中できる環境にするために、ジャンルや音量などに気を遣うことも大切です。
オフィスBGMは必要なのか
オフィスBGM導入の大きな目的は、業務効率や従業員のコミュニケーション向上です。無音のオフィスでは、OA機器の音が気になって集中できなかったり、話し声が響いて会話がしにくくコミュニケーションが円滑にいかなかったりするケースもあります。
働き方改革の推進により、オフィスワークとテレワークを組み合わせたハイブリットワークが進展し、オフィスの役割は変化しました。適切な音楽を流すことで、会話がしやすくなり雑音が気にならなくなって集中力向上が期待できます。このように、音楽は内装やインテリアを同じようにオフィス空間で重要な役割を果たしています。
オフィスBGMを導入するメリット

オフィスBGMを導入することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、オフィスBGM導入による7つのメリットを解説します。
ストレスの軽減
オフィスBGM導入のメリットは、ストレスの軽減につながることです。音楽には「気分誘導効果」があります。気分誘導効果とは、音楽によって人の感情に影響を及ぼす効果のことで、音楽を流すことで不安やストレスなどを緩和することが可能です。
ストレスが蓄積すると業務のパフォーマンスが低下してしまい、生産性低下につながる恐れがあります。しかし、オフィスBGMを流すことで気分が落ち着いたり心地良い気分になったりして、ストレス軽減が期待できます。
ノイズの軽減
オフィスBGMを導入することで、ノイズ軽減効果が期待できます。音楽を流すことにより、マスキング効果が起こります。たとえば、オフィスでは書類を捲る音やキーボードの音、OA機器の音などが発生しますが、BGMを流すことでこれらの音が気になりにくくなるでしょう。
また、プライベートの話や内々の連絡などもいい具合にかき消してくれます。静かすぎるオフィスだと小さな音が気になることがありますが、BGMによってこのような問題を解決できるでしょう。サウンドマスキングは医療機関や金融機関でも活用されており、オフィスでも効果を発揮します。
オフィスの環境づくり
音楽をかけることで、社内の雰囲気が和らぐという効果があります。音楽によってリラックス効果や集中力の向上などが期待できるため、オフィス環境の改善や快適性向上、業務効率アップなどにオフィスBGMは効果的です。
キーボード音などの無機質な作業音だけが響く空間は、殺伐とした印象になり緊張感が生まれてしまうでしょう。静かすぎる空間ではストレスを感じやすいため、BGMを流すことによって従業員の緊張感やストレスを緩和し、リラックスしながら働ける環境が整います。
生産性の向上
オフィスBGMは、生産性や快適性を向上させるツールとしても有効です。前述したように静かすぎる空間はストレスと感じやすく、ストレスや緊張感を持ったまま業務を進めるとパフォーマンスが低下して生産性も下がってしまいます。
BGMを流すことによってリラックス効果が生まれて、ストレス軽減につながるでしょう。ストレスが軽減されることで、従業員のパフォーマンスも向上し、結果として生産性向上が期待できます。
企業のイメージアップ
適切なBGMを流すことで企業のイメージアップにもつながります。たとえば、エントランスでクラシック音楽を流して上品かつ上質な空間を演出するといった効果です。
また、待合室で音楽を流すことで緊張を緩和し、商談のアイスブレイクや会話の促進などにつながります。社外の人にもよい影響を与えられるため、企業イメージの向上や取引先・顧客との良好な関係の維持などにもよいでしょう。優秀な人材の獲得も期待できます。
コミュニケーションの促進
適切な音量でBGMを流すことで、会話しやすい環境が構築できます。静かな空間では話し声が響いたり沈黙が目立ってしまったりして会話しにくくなりますが、BGMがあることで沈黙や声の響きを和らげ、ストレスの少ない会話が可能です。
また、穏やかなBGMに無意識に同調して穏やかな言葉やポジティブな言葉遣いが増えるでしょう。職場の雰囲気がやわらかくなり、質問や情報交換などがしやすくなるためコミュニケーションの活性化につながります。
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仕事モードへの切り替え
BGMによって仕事モードへの切り替えがスムーズになるケースもあります。たとえば、業務が始まる前にラジオ体操の音楽をかけて、従業員の気持ちを仕事モードへ切り替えるといった使い方です。
また、午前中にゆっくりとしたBGMを流すことによって、業務に集中すべきコアタイムを意識させるといった使い方や、就業前に特定の曲を流して仕事の区切りをつけさせて無駄な残業を減少させるといった使い方もできます。
決まった時間に同じ音楽を流すことにより、集中すべき時間や休憩時間、終業時間を自然に伝えることができ、メリハリをつけさせることが可能です。このように、BGMによって従業員が時間を意識するようになり、効率的に働けます。
オフィスBGMを導入する方法

オフィスBGMはどのように導入すればよいのでしょうか。ここでは、オフィスBGMの導入方法を解説します。
BGMを提供する企業と契約する
BGMを提供している業者と契約することで、選曲や著作権対策の手間を省けるため初めてオフィスBGMを導入する際にも便利です。年齢層や雰囲気に合わせた音楽選定を行うサービスもあるため、従業員の満足度向上につながるでしょう。
また、高品質なスピーカー設置が可能で、よりよい音楽環境を構築できます。導入時にはコストがかかりますが、無料トライアル期間を通じて従業員の反応を確認し導入すべきかどうか検討できます。機器設置不要の低コストプランもあるため、無料トライアルなどで試してから契約するのがおすすめです。
音楽配信サービスを利用する
業務利用が許可されている音楽配信サービスやインターネットラジオなどを活用する方法もあります。音楽配信サービスなどを利用する際はしっかりと利用規約を確認して、個人利用以外が禁止されているサービスは避けましょう。
音楽配信サービスはインターネット環境があれば導入できるため、気軽に導入しやすいです。また、楽曲の種類も豊富で自社に合った曲やシーンに応じた選曲が可能です。ただし、通信環境が不安定だと音楽が途切れるリスクがあるため、通信環境を確認しておくとよいでしょう。プレイリスト作成も必要で、ある程度手間がかかるため事前に確認しておくと安心です。
ダウンロードした音楽を利用する
CDやダウンロードしてある音楽を使用する方法もあります。コストを抑えてオフィスBGMが導入できるため、予算に余裕がない場合もおすすめです。従業員専用のワークスペースや休憩室でCDを流すことは違法にならないため、安心して活用できます。
ダウンロード音楽はオフラインでも再生できるため、柔軟な使い方ができるでしょう。
ラジオを利用する
ラジオ放送を利用することで、無料でオフィスBGMを導入できます。ラジオ番組は音楽だけでなく幅広いジャンルがあり、時間帯によって放送内容は変わります。海外の放送なら、適度なノイズとして活用でき集中力を妨げるリスクが低いです。
ラジオの電波を受信できる機器さえあれば導入でき、コストがかかりません。ただし、楽曲を自由に選べるわけではないため選曲が難しく、オフィスの雰囲気に合わせにくいという課題もあります。
オフィスBGMを導入する際の注意点
オフィスBGMを導入する際には、注意したいポイントが3つあります。ここでは、各注意点について詳しく解説します。
BGMの音量
音量は人によって快適さが異なるため、調整が難しい部分です。音量が小さすぎるとマスキング効果が発揮されず、大きすぎると集中力を損ないやすいです。最適な音量は40~50dBといわれており、図書館の静けさや木々のざわめきなどと同程度の音量になります。
従業員のパフォーマンスを維持するには70dB程度が適切で、85dB以上になると集中力が低下する可能性があります。また、スピーカーに近い位置だとうるさく感じやすいため、スピーカーの配置やレイアウト調整なども行いましょう。
BGMのジャンル
BGMのジャンルは従業員の集中力に大きな影響があるため、選曲が重要になります。たとえば、J-POPや有名映画、アニメなどのテーマソングは、広く知られているため気が散りやすいでしょう。
オフィスBGMでは聞き流しやすくストレスを感じない楽曲を選ぶことが大切です。また、企業やオフィスの雰囲気に合わない音楽は、顧客や取引先などの来客者によい印象を与えません。従業員の意見やプロの助言などを参考にして、適切なBGMを選曲しましょう。
著作権の問題
オフィスBGMを導入する際には、著作権侵害を避けるための確認が必須です。基本的には従業員専用の利用なら特に問題がありません。しかし、店舗などの多くの来客がある場所で利用する際には、JASRACへの許諾申請が必要です。無料で使える音楽であっても著作権はあり、無断使用すると著作権違反となる可能性があるため注意しましょう。
ただし、著作権フリーの音楽やテレビ・ラジオ放送は手続き不要で利用可能です。不安がある場合は、ラジオ放送などを活用してもよいでしょう。
【目的別】オフィスBGMの選び方

オフィスBGMは目的によって選曲を変えることがポイントです。ここでは、目的別にBGMの選び方を解説します。
集中力を高めるとき
集中力を高めたい場合には、クラシックやジャズなどが効果的です。リラックス効果も期待できるため、ほどよい集中力を維持できるでしょう。インストゥルメンタル曲は歌詞がないため聞き流しやすく、集中力を高めるのに効果的です。長時間の業務によって集中力が途切れたときにも役立ちます。
これらの楽曲は万人受けするため、来客者にもよい印象を与えやすいでしょう。歌詞が耳につかないため、業務や会話に集中しやすくなります。
アイデアを創出するとき
アイデアを練りたい場合には、アップテンポのハウスミュージックやテクノなどの想像力を刺激する音楽がよいでしょう。ただし、企業のイメージに合わせた曲を選ぶことが重要です。
また、歌詞のある曲やラジオなども想像力を刺激するため、アイデアの創出に役立ちます。思いがけないフレーズがアイデアの創出につながることもあるため、インストゥルメンタルだけでなく歌詞のある音楽を選んでもよいでしょう。
気分転換をするとき
気分転換には、実務時間とは異なる音楽をかけることでメリハリをつけるのがおすすめです。親しみやすいJ-POPや洋楽などの、リラックスできる楽曲を選ぶとよいでしょう。また、広く知られている楽曲を流すことで、音楽をきっかけとしたコミュニケーションが生まれる可能性もあります。これにより、コミュニケーションの活性化も期待できるでしょう。
【ポイント別】オフィスBGMの選び方

オフィスBGMを選ぶ際には、エリアや時期などを考慮することも大切です。
エリアごとに異なるBGMを利用する
オフィス全体で同じBGMが繰り返し流れていると従業員が飽きてしまい、逆に集中力が下がる可能性もあります。そのため、エリアごとにBGMを変更するとよいでしょう。
たとえば、待合室や休憩室ではリラックスできる落ち着いたBGMを流す、カフェエリアではコミュニケーションの活性化につながるようなメジャーな楽曲を流すなどします。楽曲をエリアによって切り替えることで、従業員の気分転換や時間管理に役立ちます。
BGMを定期的に変更する
同じ楽曲が流され続けているとマンネリ化してしまい、リラックスや集中力向上などの効果が薄れます。そのため、2~3か月に1回程度楽曲の内容を変更するとよいでしょう。
従業員に聞き取りを行って、従業員のニーズを選曲に反映させることもおすすめです。これにより、従業員の満足度向上につながり、オフィス環境の改善が可能です。また、プロジェクトや社内の雰囲気などに合わせてBGMを変えてもよいでしょう。
【時間別】オフィスBGMの選び方

どのようなBGMが適しているかは、時間帯によっても異なります。ここでは、朝・昼間・夕方に適したBGMの選び方を解説します。
朝におすすめのBGM
人は、起床後3時間がもっとも集中できる時間帯だといわれています。より集中力を向上させるには、落ち着いたクラシック音楽が効果的です。また、前日の疲れを癒すために雨音や川の音などの環境音などもよいでしょう。眠気を覚ます目的であれば、アップテンポのジャズやボサノバなども向いています。
また、自律神経を整える音楽や、血流を促進させるためにクラシック音楽を流すなどして、集中力が高い時間帯をサポートするのもおすすめです。
昼間におすすめのBGM
昼食後や午後になると眠気が強くなるため、アップテンポなジャズやボサノバで眠気対策をするのが効果的です。スローテンポな音楽は眠気を助長する可能性があります。また、昼間のストレスを軽減してリラックスできる音楽もおすすめです。業務効率化のためにも、集中力を高めながらリラックスできるアップテンポな曲や活発な曲を選ぶとよいでしょう。
夕方におすすめのBGM
夕方は集中力が切れやすい時間帯になるため、クラシックやジャズなどの集中力が高まりやすい音楽を選ぶと効果的です。アップテンポや激しい楽曲を選んでしまうと逆に集中力を妨げてしまうため注意が必要です。
集中力を高めるには自然に耳に入り、歌詞などが気にならない曲を選ぶとよいでしょう。クラシックは万人受けしやすく集中力を維持しやすいです。また、従業員の悩みやニーズを理解して、環境改善につながるBGMを選ぶこともポイントです。
まとめ
オフィスBGMとは、オフィスで流す音楽のことです。オフィスBGMにはストレス軽減や生産性向上、コミュニケーションの活性化などのメリットがあり、導入する企業も増えているようです。よりオフィスBGMの効果を高めるためにも、オフィスBGM導入の目的や時間帯などを意識するとよいでしょう。 丹青社は、多様な施設の調査から企画、設計、施工、運営管理に至る幅広い分野で事業展開を行っています。チェーンストア事業においては、パイオニアとして競争優位を築いています。オフィス環境の改善や見直しをお考えなら、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人

株式会社丹青社
「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

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