オフィスにグリーンを置くとストレス軽減?メリットや取り入れ方を解説

ワークプレイス |

オフィスにグリーンを置けば、さまざまなメリットがあります。そのため、積極的にグリーンを取り入れている会社も少なくありません。この記事では、オフィスにグリーンを置くメリットとともに、グリーンの選び方や取り入れる際のポインなどを解説します。おすすめのグリーンも具体的に紹介するため、ぜひ役立ててください。

オフィスにグリーンを取り入れるメリットとは

オフィスにグリーンを取り入れると、さまざまなメリットを期待できます。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるか解説します。

空気の快適性がアップする

オフィスにグリーンを設置した場合、空気の快適性が高まります。グリーンには空気に含まれる有害物質を吸着・分解する働きがあるからです。よって、グリーンを取り入れれば、従業員がきれいな空気のなかで働けます。また、グリーンは水蒸気を放出するため、オフィスの乾燥対策としても有効です。

従業員のストレスを緩和する

グリーンを取り入れると、従業員のストレスを緩和したり、リラック効果を得たりできる可能性があります。人は、都市や建物の空間のなかで自然と結びつきたい、という本能的な欲求をもっているからです。そのような欲求に配慮したデザインをバイオフィリックデザインと呼びます。オフィスにグリーンを設置すれば、簡単にバイオフィリックデザインを実現できます。

従業員の目の疲労が軽減する

グリーンには目の疲れを軽減する効果があるため、従業員の目の疲労を和らげられます。オフィスでの仕事で目を酷使した結果、疲労が溜まって頭や肩などに不調が出るケースも少なくありません。グリーンをオフィスに置くと、放出される水蒸気によりドライアイも軽減できます。

コミュニケーションが活性化する

グリーンの設置によりリラックスできる空間が整えば緊張が和らぎ、従業員同士が自然と会話を楽しみやすくなります。その結果、社内のコミュニケーションが活性化されます。社内全体にそのような雰囲気が浸透すれば、全社的に良好な関係を構築しやすくなるでしょう。

会社のイメージが良くなる

ここまで解説してきたとおり、グリーンにはさまざまなメリットがあります。そのため、オフィスにグリーンを取り入れると、来訪者からの印象も高まりやすくなります。会社のイメージアップにつながるでしょう。また、オフィスの環境改善に取り組む会社として評価される可能性があります。

グリーンには2種類ある

オフィスに取り入れられるグリーンは、2種類に分かれています。以下で詳しく解説します。

グリーンの種類1:本物の植物

オフィスに生きている本物の植物を設置するケースも多いです。本物の植物なら成長の変化や生命力などを身近に感じられ、ストレスの緩和や疲れの軽減などさまざまなメリットを期待できます。ただし、生きている本物の植物をオフィスに取り入れたら、世話が必要です。管理の手間がかかる点には注意しましょう。

グリーンの種類2:フェイクグリーン

フェイクグリーンとは、本物の植物に似せて作られた人工の観葉植物です。水やりをはじめとする世話が必要ありません。本物の植物のように環境に配慮する必要がほとんどないため、さまざまなスペースに設置できます。より低コストでオフィスにグリーンを取り入れたい場合におすすめです。

オフィスに配置するグリーンの選び方を解説

オフィスに導入するグリーンは、どのような視点で選べばよいのでしょうか。ここでは、グリーンの選び方を解説します。

手間がかからないものを選ぶ

オフィスには、なるべく少ない手間で管理できるグリーンがおすすめです。世話に手間や時間がかかるグリーンを選べば、従業員がメインの仕事に割ける時間が減ります。業務の合間に頻繁に世話が必要になると、生産性の低下につながるでしょう。取り入れるグリーンは、水やりや肥料を与える頻度などを確認して選ぶべきです。

どのような環境でも育てやすいものを選ぶ

本物の植物が生きていくためには、日光、温度、湿度の条件が適切でなければなりません。オフィスに取り入れるなら耐暑性や耐寒性に優れ、乾燥に強い品種が向いています。

見栄えが良いものを選ぶ

あえて特徴的な植物を選んで個性を出す方法もありますが、オフィスの空間との調和も大切にしましょう。基本的には、従業員の視界に入っても邪魔にならないグリーンがおすすめです。また、見栄えの良さにも配慮する必要があります。

オフィスにおすすめのグリーン4選

ここでは、オフィスに取り入れたいおすすめのグリーンを4つ紹介します。

おすすめのグリーン1:モンステラ

モンステラは、大胆な切れ目が入った大きな丸い葉をもつ植物です。最初は葉がハート型で生えてくるため、かわいらしい印象があります。水やりの頻度が少なく、世話に手間がかかりません。ただし、直射日光を避けて配置する必要があります。

おすすめのグリーン2:パキラ

パキラは、葉が手を広げたように広がる植物です。緑色が鮮やかで見る人を元気にします。サイズや植え方などのバリエーションが豊富なため、設置したい場所に合わせて選べます。日陰、乾燥、寒さに強い性質があり、世話が簡単です。また、年間を通して楽しめます。

おすすめのグリーン3:ポトス

ポトスは、品種によってさまざまな色や模様を楽しめる植物です。葉を垂らして飾る方法や、支柱を立ててタワーのように高さを出す方法など、さまざまな飾り方ができます。そのため、オフィスのインテリアに合わせて選べます。園芸の経験がない人でも育てやすく、オフィスでも管理しやすいことが特徴です。

おすすめのグリーン4:アルテシマ

アルテシマは、成長とともに葉の色が変化する植物です。最初は鮮やかな緑色ですが、だんだん黄色や黄緑色で葉の周囲が縁取られていきます。日陰でも育つものの、なるべく明るい場所への設置がおすすめです。寒いと葉が落ちる恐れがあるため、オフィスの温かい場所で育てましょう。

オフィスにグリーンを取り入れる際の具体例とは

グリーンはどのようにオフィスへ取り入れればよいのでしょうか。ここでは、具体例を紹介します。

鉢植えを置く

鉢植えにグリーンを植え、そのままオフィスに置く方法があります。小さいサイズのグリーンなら、デスクの上に置いても邪魔になりません。大きいサイズのグリーンは、エントランスや応接室などに設置しましょう。

グリーンをつるす

つり下げ式のプランターを利用してグリーンをつるす方法もおすすめです。グリーンが宙に浮き、開放感を演出できます。床に置かなくて済むため、動線を妨げる心配もありません。

間仕切りと組み合わせる

間仕切りにグリーンをかけたり、間仕切りの間にグリーンを設置したりする方法もあります。木目調の間仕切りを用意すれば、グリーンとの組み合わせによりカフェ風のおしゃれなデザインになるでしょう。  

壁にグリーンを配置する

壁の一部や全部にグリーンを配置している会社もあります。一般的にオフィスの壁は短調なイメージが強いですが、グリーンを配置すればオフィス全体を爽やかな印象に変えられます。

オフィス全体にグリーンを置く

オフィスのさまざまな場所に満遍なくグリーンを置いても素敵です。たとえば、本棚の上、天井、デスクの上など、グリーンはさまざまな場所に取り入れられます。手が届きにくい箇所にはフェイクグリーンを採用すると、手入れがしやすくなります。

オフィスにグリーンを取り入れるときのポイント

オフィスにグリーンを取り入れる場合、意識したいことがあります。具体的なポイントを解説します。

念入りに配置計画を立てる

グリーンの配置は適当に行わず、先に入念な配置計画を練りましょう。まずは、手入れがしやすい場所を洗い出すことが大切です。また、動線の妨げになる場所は避けてグリーンを設置する必要があります。

担当者を決める

生きている本物の植物を取り入れる場合、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスに対応する担当者を決め、適切に管理しましょう。社内のリソースが限られているなら、外部に委託する方法もあります。

メンテナンスにかかるコストも考える

グリーンを取り入れるなら、初期投資だけでなく、メンテナンスにかかるコストも考慮すべきです。なお、グリーンをレンタルする場合、基本的に自社によるメンテナンスは必要ありません。

ビルの管理会社に確認する

ビルによっては、オフィスでのグリーンの設置を禁止している場合もあります。そのため、事前に必ず管理会社へ確認しましょう。なかには、本物の植物は設置できないものの、フェイクグリーンなら設置が認められているビルもあります。

オフィスにグリーンを取り入れるためにかかる費用の目安

グリーンを取り入れるための費用は、オフィスの大きさや配置するグリーンの個数などによって変化します。自社でグリーンを購入せず、レンタルする方法もあるため、費用も含めて検討しましょう。また、メンテナンスにかかるコストや手間を抑えたいなら、フェイクグリーンがおすすめです。

オフィスにグリーンを設置するにはイニシャルコストだけでなく、ランニングコストもかかります。実際にどの程度のコストがかかるか把握し、グリーンをどのように取り入れるか考える必要があります。

まとめ

オフィスにグリーンがあると、従業員にさまざまなメリットをもたらします。空間が快適になるだけでなく、コミュニケーションの活性化やストレスの緩和なども期待できます。さまざまな品種があるため、特徴を理解して自社に適したグリーンを取り入れましょう。

丹青社は、空間づくりについて総合力を誇る企業です。多様な施設の調査・企画・設計・施工・運営管理に至る、幅広い分野で事業展開しています。さまざまな知見やノウハウをもっています。オフィスの空間を向上させるために、ぜひ相談してください。


この記事を書いた人

株式会社丹青社

「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

この記事を書いた人

株式会社丹青社