オフィスの休憩スペースの重要性とは?作り方のポイントや事例を解説

ワークプレイス |

オフィスには休憩スペースが必要です。休憩スペースを作る際には、労働者がくつろげる空間にすることを意識しましょう。労働者にとって魅力的な休憩スペースを作るにはどうすればよいのでしょうか。本記事では、オフィスにおける休憩スペースの必要性や作り方のポイント、具体的な事例などを解説します。ぜひ、参考にしてください。

オフィスに休憩スペースが必要な理由とは

オフィスに休憩スペースを設置することは、労働安全衛生法の事務所衛生基準規則によって決められています。この規則には、事業者は労働者の休憩設備を設けるように努めることと記載されているため、休憩スペースの設置が必要です。また、体調が悪くなった人が出た場合に備えて、横になれるスペースも必要とされています。

オフィスに休憩スペースを設置するメリットとは

オフィスに休憩スペースを設けることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、5つのメリットを解説します。

メリット1:生産性がアップする

休憩スペースがあれば、従業員が休憩と取りやすくなります。くつろげるスペースで適切な休憩と取ることで、集中力の回復が期待できるでしょう。集中力が維持しやすくなることで仕事の効率が上がり、結果として会社全体の生産性がアップします。

メリット2:コミュニケーションのきっかけになる

休憩スペースがあれば、部署を超えたコミュニケーションが生まれやすくなります。居心地や雰囲気の良い休憩スペースがあれば自然と従業員が集まるため、コミュニケーションの活性化が期待できます。

メリット3:従業員の満足度が上がる

休憩スペースがあることで、しっかりと休憩できるようになります。居心地の良い空間で休めるため、従業員の疲労回復につながるだけでなく満足度の向上も見込めます。結果として、仕事へのモチベーションも高まりやすくなるでしょう。

メリット4:ブランディングにつながる

魅力的な休憩スペースを設置することで、ブランディングも可能です。企業イメージが高まる可能性があり、優秀な人材の定着が期待できるなどのメリットもあります。また、休憩スペースを来訪者が使用した際に、好印象を与えられる可能性もあります。

オフィスの休憩スペースを計画するときのポイントとは

オフィスの休憩スペースを作る際には、4つのポイントを押さえて計画しましょう。ここでは、各ポイントを詳しく解説します。

利用者の意見を聞く

まずは、利用者となる従業員の意見をヒアリングしましょう。従業員の意見を取り入れずに休憩スペースを設置すると、積極的に利用してくれない可能性があり、休憩スペースが無駄になるリスクもあります。そのため、アンケート調査を実施して、休憩スペースへの要望や必要な設備などを把握しましょう。

働くスペースと距離をとる

働くスペースと休憩スペースは距離を取りましょう。物理的に距離を取ることで、労働時間と休憩時間のメリハリがつきやすくなります。働くスペースからすぐ見える位置に休憩スペースがあると、働いている従業員が見えるため心が休まりません。心身ともにリラックスしてもらうために、距離を取ることをおすすめします。

居心地が良くなる家具を選ぶ

居心地が良くなるように、座り心地の良いソファやクッションなどを用意しましょう。また、家具を選ぶ際には利用人数や利用目的に応じた家具を選ぶことも大切です。休憩スペースの広さも考慮し、窮屈になりすぎないような家具を選びましょう。

休憩スペースの利用ルールを決める

休憩スペースを設置する際には、事前に利用ルールを決めておくこともポイントです。たとえば、飲食の可否や、パソコンの持ち込みは可否など、使い方に関するルールを決めておくとトラブルを防げます。休憩スペースとして活用しやすいようなルール作りをしておくことで、心地良い空間を作れます。

オフィスの休憩スペースにおすすめな設備とは

オフィスの休憩スペースに設置する設備はさまざまです。ここでは、おすすめの設備を3つ紹介します。

コーヒーメーカー

休憩スペースで飲み物を飲んだり、甘いものを仲間と楽しんだりすることで疲労回復につながります。また、コーヒーメーカーがあれば自然と人が集まりやすくなるため、コミュニケーションの活性化にもつながります。

ソファ

座り心地の良いソファがあれば、ゆっくりとくつろげるようになります。また、大きさによっては横になって休めるため、疲労を回復しやすいでしょう。仮眠場所としても使えるため、リフレッシュや疲労回復につながります。

モニター・スピーカー

モニターやスピーカーなどを設置しておくと、休憩スペースとしてだけでなく勉強会やテレビ会議のスペースとして、活用できるようになります。レクリエーションやイベントの際に使うこともできるなど、多彩な使い方が可能です。

居心地が良い休憩スペースの作り方とは

居心地の良い休憩スペースを作るにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、休憩スペースを作るコツを6つ解説します。

働くスペースと雰囲気を変える

休憩スペースと働くスペースは、雰囲気を変えましょう。同じような雰囲気だとメリハリがつかず、労働時間と休憩時間の境があいまいになります。家具や壁紙などをガラッと変えて、休憩スペースらしいリラックスできる雰囲気を作り出すことが大切です。

開放的な空間作りを意識する

気分をリフレッシュするためには、開放的な空間づくりも重要です。たとえば、窓に面した場所に休憩スペースを設置すると自然光が入り込んで、明るく開放的になります。リラックスしやすい雰囲気になるためよいでしょう。

インテリアにこだわる

休憩スペースはインテリアにこだわるのもおすすめです。壁紙を交換して明るいものにする、暖色系の照明を設置するなどしましょう。おしゃれな空間になるように工夫すると、気持ちも明るくなりリフレッシュしやすくなります。

1人でゆっくりできるスペースを設ける

休憩スペースは複数人で利用できる場所も必要ですが、1人でゆっくりと休憩できるスペースを作ることも大切です。1人で心を落ち着けられるスペースがあれば、考え事や体力回復もしやすくなるでしょう。

グリーンを取り入れる

観葉植物などのグリーンを取り入れるのもおすすめです。観葉植物を置くことで、爽やかな雰囲気になりますし、ストレスや疲労感の軽減にも効果的です。スペースがあれば、できるだけ多くグリーンを取り入れるようにするとよいでしょう。

打ち合わせにも使えるようにする

休憩だけでなく打ち合わせに使えるようにするのもおすすめです。ラフな相談もしやすくなるため、ミーティングができるようなテーブルを設置するとよいでしょう。打ち合わせにも使えるようにすることで、休憩スペースの稼働率向上にもつながります。

休憩スペースのアイデア3選

ここでは、心地の良い休憩スペースを作るためのアイデアを紹介します。

アイデア1:落ち着きがあるカフェ空間

カフェのような空間にすることで、心が休まりゆっくりと休憩できます。カフェ空間を演出するには、大きめのソファを置きましょう。また、雑誌を設置することでコミュニケーションのきっかけにもなります。温かみのある照明にするのも効果的です。

アイデア2:打ち合わせにも使える個室感のある空間

打ち合わせに使えるように、あえて閉塞的な空間を作るレイアウトもあります。個室感のあるスペースを作ることで、より密な雑談や打ち合わせがしやすくなります。クリエイティブな本などを置くと、会話のきっかけにもなるためおすすめです。

アイデア3:カジュアルなコミュニケーションがとれる空間

カジュアルな家具、たとえばおしゃれなスツールを設置することで、休憩だけでなくカジュアルなコミュニケーションが取りやすくなります。また、レイアウトを変えやすい家具なら人数を気にせずに利用できるでしょう。

まとめ

オフィスには休憩スペースが必要です。心地の良い休憩スペースを設置することで、生産性向上やコミュニケーションの活性化、自社のブランディングにつながるといったメリットがあります。従業員の意見を聞きながら、心地良い空間を作りましょう。

株式会社丹青社は、多様な施設の調査・企画・設計・施工・運営管理に至るまで、幅広い分野で事業展開を行っています。カフェや飲食店などをはじめ、様々な空間づくりをお手伝いしております。快適なオフィス空間の構築をお考えなら、お気軽にお問い合わせください。


この記事を書いた人

株式会社丹青社

「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

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