WELL認証最高ランク「プラチナ」のオフィスが導入する3つのソリューション|コミュニケーションを生み出す仕掛けとは?

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WELL認証は、空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指したオフィス空間の評価システムです。認証には、「空気」「水」「食物」「光」「運動」「温熱環境」「音」「材料」「こころ」「コミュニティ」の10項目において一定の基準をクリアし、さらに加点項目である「イノベーション」の評価によって、プラチナ、ゴールド、シルバーの3つのランクが与えられます。

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今回、日本国内のコワーキングスペースで初めてWELL認証の最高ランク「プラチナ」を取得した「point 0 marunouchi」が導入する、加点項目「イノベーション」で評価を獲得した3つのソリューションをご紹介します。

“未来のオフィス空間”を目指すコワーキングスペース「point 0 marunouchi」

「point 0 marunouchi」とは?

協創/共創のためのコンソーシアム株式会社point0が運営するコワーキングスペース「point 0 marunouchi」は、「未来のオフィス空間」を実現していくためのコワーキングスペースであり、実証実験の場です。

関係各社の最新技術やデータ、ノウハウを活用し、オープンスペースや会議室、仮眠ブースなどにおいて、多様な働き方に合わせたソリューションを導入しています。実際に働く人の動きや生体情報、設置機器等の運転データを実証実験を通じて収集・分析し、ソリューションの高度化や新しいサービスの創出に取り組んでいます。

「point 0 marunouchi」の詳細はこちら

WELL認証のプラチナランクを取得

point 0 marunouchiは、「WELL Building Standard™ v2 (以下、WELL認証)」の2024年10月に実施した更新審査の結果、日本国内のコワーキングスペースで初めて最高ランク「プラチナ」を取得しました。

2020年にWELL認証のゴールドランクを取得(※1)して以降初めてとなる今回の更新審査において、必須項目である「こころ」「コミュニティ」に関する取り組みで満点を取得したほか、加点項目である「イノベーション」について国内過去最多(※2)となる6項目の評価を得るなど、業界・領域を越えた企業が集結するpoint 0における協創/共創の成果がプラチナランクの取得につながりました。

そんなpoint 0 marunouchiが導入する、WELL認証のプラチナランク取得につながった3つのソリューションをご紹介します。

※1 「WELL v2 pilot」による新規登録は2020年12月31日で終了。今回は最新バージョン「WELL v2」での登録
※2 パナソニック株式会社調べ

1. 実証実験に基づく「ワークプレイスにおけるアート選択

ご紹介する1つ目のソリューションは「ワークプレイスにおけるアート選択」です。

point 0 marunouchiは様々な企業の利用者が利用するコワーキングスペースです。大手企業のメーカーの研究開発部門からスタートアップまで、働き方、業務内容、作業内容など様々であり、point 0 marunouchiはウェルビーイングの概念をもとにした環境によってワーカーを支援しています。

本ソリューションでは、ワーカーが仕事を行う際に求められる「やる気」「クリエイティビティ」「安心・リラックス」をサポートするアートがどのようなものか、そしてそのアート設置条件がどのようなものかを検証し、アートの選定と設置による心理的効果を確立することで、個室、ブース、席など個別の環境に対してさらなる意味付けを付与し、ワーカーの選択を変化させ、生産性と精神的充足を高めています。

このことによりアートによるワークプレイスの快適性向上にとどまらず、緊張を強いられがちなWEB会議や集中すべき作業など、業務内容やその時々の気分、嗜好に応じて選択するべきである個別の環境をアップデートし、安心・リラックス、やる気、クリエイティビティといった価値向上に寄与しています。

2. コミュニティを拡張・活性化させる情報閲覧ソリューション「VisualTiles」

ご紹介する2つ目のソリューションは情報閲覧ソリューション「VisualTiles」です。

point 0 marunouchiはグローバル企業も含め、複数の企業が利用するコワーキングスペースであり、多様な利用者、来訪者が利用する場所です。そのため、施設の概要、参画している企業に関する情報など、利用する多くの人が必要とする情報を、聴覚障害のある方や日本語が理解できない方にも対応できるようにする必要があります。

「VisualTiles」は直感的で快適な操作が可能なインタラクティブ情報閲覧ソリューションです。高精細な画像・動画であってもカルーセル、グリッド、年表形式など操作が簡易であり、説明がなくても誰もが自然と閲覧し、施設利用者にpoint 0/point 0 marunochiを紹介することができます。

また多言語対応もしていることから、日本語を理解できないゲストも情報を取得でき、心理的安全性を高めています。

point 0 marunouchiでは、このVisualTilesを入口からイベントや昼食、懇親会時に利用されるコミュニティの核となるカフェの間に置くことで、多くの利用者が自然と情報を受け取ることができる上、施設やコミュニティ案内を支援するとともに、コミュニケーションの誘発を実現しています。このように画像・動画コンテンツをタッチパネルで直感的に操作できるようにすることと多言語対応によって、インクルーシブな情報提供を行っています。

本ソリューションの導入および活用により、コミュニティの多様性を広げるとともに、コミュニケーションの契機を与え、コミュニティを拡張、活性化させることで、交流やその先にある共創を支援しています。

3. コミュニティの生産性を向上させるナレッジマネジメントツール「saguroot」

ご紹介する3つ目のソリューションはナレッジマネジメントツール「saguroot」です。

point 0 marunouchiは様々な企業に所属する利用者や来訪者も多いコワーキングスペースであり、交流や共創を目的のひとつとしています。共創や交流をより深めるためには、自身の事業領域はもちろん、企業の風土、歴史、事業だけではなく様々な要素を理解しあうことが必要です。

「saguroot」はAIを活用した横断的な資料の検索を通じて、社内に眠っている価値ある情報の活用を促すナレッジマネジメントツールです。本ツールでは、格納された資料をタイトルだけではなく、内容の文章まで含めて検索することを可能にするだけではなく、検索したキーワードに対するAIが判定した関連度によるソート、さらにはAIによって自動的にタグ付け、要約の生成までを実現できます。

難解で複雑になりがちなサステナビリティやダイバーシティ、事業内容、歴史といったコンテンツを格納するだけで、生成AIによって要約やタグ付け、全文検索などの機能によって、誰もが直感的にリーチすることを可能にしています。

ナレッジマネジメントツール「saguroot」サービスサイト

point 0 marunouchiでは、閲覧情報や検索ワードのログを活用したメール配信も行い、point 0 marunouchi内でのトレンドや注目の人物、資料などを発信することで、利用者に対してコミュニティに関するより広い情報を届けることでコミュニティとのつながりを強めています。

本ソリューションの導入および活用により、情報を直感的かつ横断的に利用者に提供することができ、コミュニティの生産性の向上を実現しています。さらにpoint 0における大企業同士の相互理解、それらを契機としたコミュニケーションの促進を実現させています。

まとめ

今回は、WELL認証のプラチナランクを獲得したpoint 0 marunouchiが実際にオフィス空間で導入している3つのソリューションをご紹介しました。

WELL認証は、オフィスで働く人のウェルビーイングを目指す認証制度であり、身体的・精神的な健康のみならず社会的・経済的にも満たされている状態を理想としています。WELL認証の取得は企業のイメージアップにつながり、従業員の生産性アップにもつながります。

WELL認証取得を考えている方や、オフィスにおけるコミュニケーションの活性化・従業員の生産性向上を検討させている方はぜひ、今回ご紹介したソリューションを参考にしてみてください。


この記事を書いた人

株式会社丹青社

「こころを動かす空間づくりのプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。

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